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川上進盟の考察

白川太郎医学博士と医療提携を結んでいます

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Vol.5「生体はエネルギー(ATP)が第一義」

1. エネルギー(ATP)
ヒトが死に至る根本的要因は、細胞の事故死をもたらす様な“物理的な破壊”が無いとすれば、エネルギー供給が途絶えることである。

ヒトは活動していればもちろんのこと、何もせずに安静にしていても体内の各部はエネルギーを必要とする。寝ている時でも心臓は動き続けているし、意識せずとも血液や骨、体を作るタンパク質は作られている。脳は活動を続けるためには電気伝導を維持しなければならない。
すなわちエネルギーは常に消費され続けている。
エネルギー保存法則が成り立つ以上、体にはどこからかエネルギーが供給されなければならない。

細胞が神秘的な働きをする以上、このエネルギーの供給量が全てを決することになる。
すなわち体調の良し悪し、健康か病気か、長生きか短命か、全てにおいてエネルギーのさじ加減で決まると推察する。

ヒトに限らず全ての生き物は、生きている状態を維持するためのエネルギーとして、ATP(アデノシン三リン酸)が使われる。細胞内での栄養素から、ATPへの転化効率は酸素が十分ある場合で38%であるとの報告がある。血流の悪い箇所では酸素運搬能力が低下してATPの生成効率も低下する。 病気の殆どはATPの生成効率の低下が原因と考えている。
エネルギーが少ないと細胞の能力の全てを発揮できない。病状の悪化も、エネルギーがどれだけ不足しているかによって進行が異なる。この理論が正しければ病気になった場合の解決策はエネルギーの付与が最優先されるべきと考える。

最近、認知症患者への投薬による副作用の多さが問題視されているが、「プラセボ効果」の少ない分、副作用に加算されるのでは無いかとも考えられる。

早い老化や病は、細胞の「ATP」不足から生ずる。
他人より髪の毛が薄くなるのが早い、白髪が若くして多い、虫歯になり易い、風邪を引きやすい、ガンだと言われた、難病になってしまった…
他の人たちと同じような生活をしているのに何故?

生体にとっての第一義(※1)はエネルギーである。

病気のほとんどが細胞のエネルギー不足の箇所で起こっていると考えるなら、ATPの不足分さえ補えば予防も可能と言う事になる。
“逆もまた真なり”悪くなった箇所の細胞にATPを供給できれば回復の見込みは十分ありうる。ただしここで大切な事は、単なる燃料切れ(エネルギー不足)によるものか、長引く燃料切れから発展した故障(例えば脳梗塞や、リュウマチ等に見られる骨の変形)によるものかで、細胞がどんなに努力しても元の状態までの回復は無理なものもある。“逆必ずしも真ならず”である。

『エネルギーの沢山ある細胞は必ず予防をする』、これを肝に命ずべきと考える。

ATPは体内の細胞で作られた物以外は利用されない。このATPはブドウ糖と水と酸素から作られるが、この産生に酸素が関わった場合と関わらない場合とではその差は17倍とかなりのひらきが生じる(図1参照)。従い細胞は酸素の獲得に必死になると考えられる。

最新の情報によると、ヒトの体を形成している細胞の数は37兆個と言われており、驚くべき事にその7割に相当する26兆個が赤血球で占められていることがわかった。

赤血球の最大の働きは「酸素の運搬」である。

さらにこの赤血球は酸素運搬効率をより高めるために細胞の“核”を無くし、そこに酸素を取り込むという“離れ技”をしている事も判明した。 エネルギーを産み出す酸素の獲得にこれほどまでに重きをおいている。エネルギーが不足すると細胞が危機に陥ることを熟知しているからに他ならない。

ヒトの“がん”発症率30%に対し、チンパンジーは2%と言われている。チンパンジーに限らず、野生の動物はがんになりにくいとされている。これは餌を捕獲するため、あるいは天敵から逃げるために全速力で走るなど激しい運動を強いられ、心臓や肺が鍛えられるから、すなわち血液の流れが良く生成エネルギーが多いから病気になりにくいと考えられる。
ヒトも原点に立ち返り、心肺機能を高めることで“がん”の発症率を2%に、さらに知恵を絞りだすことで1%以下になれるとも考えられないだろうか。

野鳥も長生きしている。しかし、ペットとして飼われると短命になる。鳥籠の中では飛べないためにエネルギーの生成量が低下する。そうするとヒト同様に病気になりやすくなる。

エネルギー付与が病気の減少にもたらす影響はかなり大きいと、「進盟ルーム」10年間の実績から確信している。

プラセボ効果、ノセボ効果もエネルギー量の影響であると考える。
[安心]・副交感神経優位
    ・血管の拡張によりエネルギーの産生が高まる

[不安]・交感神経優位
    ・血管の収縮によるエネルギーの産生が低下
プラセボ効果に個人差があるのは、安心~不安のどちらに比重をおくかによるものではと考える。

天気が悪い(低気圧の接近)と古傷が痛みだすことに対し、様々な説やメカニズムが報告されている。
これについても細胞のエネルギーの減少と考えれば説明がつくと思う。 治癒したとは言え古傷の周りはエネルギー生成が低下した状態であり、低気圧がゆっくり近づくと酸素濃度が下がり、エネルギー生成がさらに低下する。
低気圧の接近が早ければ、防御機構の影響で血管が素早く拡張しエネルギーの生成は通常通りとなるので、痛みはあらわれないと考える。
(進盟ルーム内では気圧変化に伴う古傷の痛みを感じた症例はみられない)

プラセボ効果、低気圧の接近によるエネルギー生成の変化は、わずかであるにも関わらず身体に及ぼす影響はかなりのものがある。それだけエネルギーは大切だということがわかる。
認知症、がん、難病の治癒にはさらに多くのエネルギーを必要としていることが伺える。

2.「進盟ルーム」内でのATP増産(仮説)
生物学者、医学者は細胞の素晴らしい能力について熟知している。しかし多くの謎について、解き明かせていないのも事実である。

生体エネルギーはその細胞内で作ったもの以外は利用されない。従って外部よりの供給はできない。ここに大きな壁があったように思われる。
医学界の長い歴史において、積極的に細胞内でのATPの産生を高める方法は現在まで見出されていない。運動能力においても、病気の予防、治癒効果の最大値等においてATPが十分にある状態での結果については未知数である。第一義は十分なる生体エネルギーの付与から始めなければならないが、それが不可能なために第二義、第三義的発想で補っているのが現状であると考える。
第一義が可能であるなら不治の病と言われている難病に関しても明るい展望が開けてくるように思う。

第一義的発想であるエネルギーの付与を「進盟ルーム」は世界で初めて可能にしたと考えている。

高地に住んでいる人は低地に住んでいる人よりも酸素濃度が低い環境で生活している。当然、エネルギーであるATPの生成も低下するはずである。
しかし、細胞の叡智はたくみに防御機構を駆使しATPの生成を低地環境同様に確保している、しかも脈拍数を増加すること無しに。

ATP生成には酸素量が重要な鍵となる。

ヘモグロビンと酸素の結合力は高く、動脈血での酸素保有量は殆ど飽和状態にある。この条件下において脈拍数の増加無しにATP生成を高めるには、より多量の血液を細胞に送る必要がある。そのためには血液粘度を下げるか、血管を拡張するしかない。高地環境においては血管を拡張し血流を増大することで対応しているようである。実際に腕回りのサイズを計測すると気圧低下に伴い太くなり(血管拡張)、復圧するともとの太さに戻る(血管収縮)。この場合、血管拡張は即座に行われるのに対し、血管収縮はゆっくりと行われる。このため、高地環境から低地環境へ移行した際には、酸素濃度が高まるなか血流の良い状態が長時間続くことになり、ATP生成が通常より“大”になると考えられる。

進盟ルームはこのシステムを発見し、特許(※2)を取得している。

また、進盟ルームはこのシステムを運用することで短時間のうちに体温の上昇が確認されている。もちろん脈拍数の増加はみられないなかである。 当初この体温の上昇は次の反応式によるATP生成の副生熱によるものではないかと考えた。

ATP生成化学式

短時間で体温上昇が確認できることから、当然に血液の温度上昇が予想される。ところが血液中の細胞(赤血球や白血球など)には“核”も“ミトコンドリア”も無く、血液中でのATP生成増大および副生熱の発生は考えにくい。また、他の細胞でのATP生成増大による副生熱が血液を加熱するほど発生しているとも思えない。
血液の温度上昇を主体に考えるならば、ヘモグロビンへの酸素吸着による吸着熱(※3)の発生が考えられる。
ヘモグロビンは酸素に対して特殊な吸着能を持っており、気圧変化がヘモグロビン吸着物質の脱着と吸着に変化および影響を与えることにより吸着熱が増大するのではないかとも考えられる。もしかすると本来は酸素吸着が行われない静脈血においても強制的酸素吸着が行われているかもしれず、その場合、人体では行われていない“簡易的な皮膚呼吸”も行われている可能性も出てくるが、いずれも専門家による解明が必要となろう。

あくまでも仮説であるが、進盟ルームではATPの増産とプラスアルファーの何かが身体に働きかけている。10年間の実績がそれを物語っているように感じるのである。


※1 最も大切な根本的な意義、または価値。最高の道理。究極の心理。
※2 特許第4477690号「調圧装置及び調圧装置の調圧法」
   特許第5271148号「調圧装置及び調圧装置の調圧法」
※3 一般に固体表面(吸着媒)に気体(吸着質)が吸着される際に発生する熱量。
  広義には、気相-液相、液相-固相などの吸着質-吸着媒の組合せが考えられる。
  活性炭、活性化シリカゲルについて良く研究されており、その熱量は吸着媒1molにつき

  数十kJ(物理吸着)~数百kJ(化学吸着)に及び、吸着の機構、度合、吸着媒の活性化の程度に

  よって変化する。


平成28年7月10日 著